製品概要
APF Reporterでは、取得するデータに時間を付けて履歴を全て時系列的に保存する独自システムを採用。汎用のデータベースから作成するレポートとは異なり、データ保持期間全てを対象としたレポートを作成することができます。これにより、例えば、過去のどの時点のどの場所で物が滞留していたのかが様々な角度から分かるようになり、意思決定や改善活動にかかせない現状分析に役立ちます。
また、時系列的データ保存手法は、作成されたレポートのドリルダウン(ズームイン)や特定製品が辿る複数の処理工程に着目し、過去から現在に至るまで進み具合を時系列的に再生することなども可能にします。
レポート作成には、特別なプログラミングスキルを必要としないグラフィカルなユーザーインターフェースを採用。短期間のトレーニングで簡単にレポートを作成することができます。
出力できるレポートは、タイムライン、棒グラフ、円グラフ、ガントチャートなどで、形式としては、PDF、HTML、CSVなどです。APFレポーターには、一定間隔毎にレポートを自動作成する機能や作成されたレポートを電子メールで送信する機能も付いています。
製品詳細
APF Reporterは、Webおよびクライアントからリアルタイムにデータにアクセスできる強力なレポーティング・ツールです。
APF Reporterのレポート作成セッションでは、直感的に操作できる独自のGUIを使用して、複雑なレポートをすばやく簡単に作成することができます。
レポート結果は、リスト、グラフ、ガントチャート、ハイパーリンク、ドリルダウンなど、さまざまな形式で出力できます。
強力な時間ベースの(テンポラル)レポート機能
APF Reporterでは、MESインターセプト技術で作成されたテンポラル(時系列的)なレポジトリを使用しています。
このレポジトリは「時系列的」な要素を持っているので、従来のデータベースでは作れないようなレポートを作成できます。
従来のデータベースを用いたレポートは、製造現場の状況のスナップショットをベースにしたもので、完全な履歴に基づいたレポートではありません。
APF Reporterでは、特別なレポートやビジネス・グラフ(タイムライン、棒グラフ、円グラフ、ガントチャートなど)を簡単に作成することができます。
APF Reporterを使用すれば、MIS(経営情報システム)部門に頼ることなく、製造現場のスタッフ自身が基本的なレポートを瞬時に作成できます。さらに、データの時系列的な特性を生かし、時間軸に沿ってレポートを「再生」できるという機能も用意されています。このアニメーション機能により、ユーザは、どの時点のレポートでも表示することができ、その時点からレポートを「再生」して、時間の経過に伴う変化を確認することができます。
APF Formatter
APF Reporterは、APF Formatterによって作成されたレポートを実行し、表示します。
APF Formatterは、レポートを作成する際に使用するGUI方式のクライアント・ツールです。
レポートの実行中に、ユーザがレポート期間をカスタマイズできるので、1つのレポートから数多くのデータ表示を行うことができます。レポートの実行後は、必要に応じてデータの表示方法を調整することが可能です。
APF Reporterで利用できるレポートの種類(一部)
独自のレポート作成用GUI
Web レポーティング
APF Formatterで作成されたレポートは、Webサイトやネットワーク・アドレス経由でアクセスしたり、実行したりできます。
アクセス権限があれば、ローカル・マシンにAPFFormatterが導入されていなくても、レポートの実行や表示が可能です。
これにより、レポートの実行および表示機能を、会社全体でフレキシブルに活用できます。
Activity Manager for Reportingを使用したAPFレポートの自動作成
APF Reporterには、Activity Manager for Reportingという自動レポート作成ツールが含まれています。
このツールは、APFレポートの自動実行および出力機能を提供します。
具体的には、実行するレポート、レポートを実行する場所、使用する表示形式(PDF、HTML、XMLなど)、レポートの出力方法(Eメール、ディスクに保存、印刷など)を指定するレポーティング・ジョブを作成することができます。
Activity Manager for Reportingは、APFレポートの実行をフレキシブルに制御できる強力なツールです。
入力データ
APF Reporterは、ほとんどの一般的なMES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)とリアルタイムに統合できます。Oracle Databaseとの直接接続(OCI)や、ODBCおよびJDBC接続の使用にも対応することができます。
- APF Reporterスイートは、次の2つのモジュールで構成されています。
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- APF Reporter - レポート機能を提供します。
- Activity Manager for Reporting - 高度なレポート・スケジューリング機能を提供します。
- APF Reporterモジュールには、次の主要コンポーネントが含まれています。
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- APF Formatter - レポートの定義に使用します。
- Query Executor - レポートをWeb経由で実行する機能を提供します。
- APF Repository - テンポラル・データへのアクセスを可能にするデータ・ストレージ・エンジンです。
特長
- 誰でも複雑なレポートを作成できます。IT部門が作成してくれるのを待つ必要はありません。
- どの時点からでも、データの状況を確認できます。非常に直感的な問題の診断と対処が可能になります。
- オンライン・レポートの実行により、ユーザ自身が情報のパワーを活用できます。
- 多数のデータ・ソースを簡単に結合可能。あらゆるデータ・ソースから、1つのレポートを作成できます。
異なるデータ・モデルのデータを簡単に結合できるパワフルなツールです。
機能
- 直感的に操作可能なGUIでレポートを作成できます。
- レポートの出力結果をドリルダウン(ズームイン)して、より詳細に表示できます。
- グラフにテキストや図による注釈を追加して、報告やプレゼンテーション時に注意を引きたいポイントを強調することができます。
- 他のアプリケーションにインポートするために、テーブルをテキストとして保存することが可能です。
- レポートをPostScriptプリンタに出力できます。印刷用のビューアはWYSIWYG(What You See Is What You Get)形式です。
- ある期間にわたってイベントごとにグラフを更新することで、テンポラル・レポートをアニメーション表示できます。
- イベントをより詳細に分析するために、ガントチャートの一部を選択できます。
- Applied materials社のスケジューリング・ツールAutoSched TMへの出力が可能です。