リアルタイム・ディスパッチャーReal-Time DispatcherTM

リアルタイムに現象を捉え判断する統合的ディシジョン・エンジン

製品概要

製品概要

APF RTDは、MES(製造実行システム)やSFC(現場管理)システムからの通知に基づいて、製造現場の状況にアクセスし、ディスパッチ・ルールを実行します。 APF RTD上で、製造現場のスタッフが、工場に固有のカスタム・ルールや運用ポリシーを作成することができます。 ルールには、複数の判断基準を含めることができ、工場内のあらゆるエンティティの動的な状況を参照できるなど、極めて柔軟な設定が可能です。セットアップ、優先順位、複雑なバッチング・ロジックといった任意の判断基準を、RTDルールに組み込むことができます。 さらに、ルールは効率良く計算処理されるので、非常に複雑なディスパッチでも、MESシステムに余分な負荷をかけることなく瞬時に実行できます。

製品詳細

目標とする生産スケジュール、装置稼動状況の最適化、及びリソース配分などを総合的に考慮して 期の確約を行うことは非常に困難な作業です。AppliedのReal-TimeDispatcher(RTD)ソフトウェアは、製造工程の材料をスケジューリング、再スケジューリング、予想、事前配置することによって「納期回答 を確実に遵守し、装置稼働率と生産スループットの向上を実現します。
RTDは、Appliedのソリューション・セットに含まれるリアルタイムな意思決定支援アプリケーションです。

製品詳細

RTDは、製造現場の装置および材料の使用を最適化し、最大限の効率とスループットの向上を実現します。

経営的な視点とショップフロアでの判断の両立

リアルタイム・ディスパッチングは、FIFOや数学的モデルが工場現場での変更に十分に対処できない場合の解決策となります。
AppliedのRTDソフトウェアを使用すれば、製造現場のスタッフがミッション・クリティカルな物流のカスタム・ルールを作成できます。RTDは、製造現場に対するプレステージング、作業指示、および負荷バランス調整を行い、「次の作業、次の場所、次のタイミング」を決定するルールを示すことによって、部品、材料、装置、要員の稼働率を向上させます。
RTDは分散構造なので、ディスパッチング時の負荷がMESのパフォーマンスに及ぼす影響を最小限に抑えることができます。
生産計画担当者は、RTDを使用することでディスパッチングの最適化とROIと収益性の向上を実現できます。

ルール・ベースのディスパッチング

RTDの大きな強みは、ボトルネックとなる問題を克服し、お客様の「優先的な仕事」を工場内で迅速に進める能力を備えている点です。 ルールには、複数の判断基準を含めることができ、現場のあらゆるエンティティの動的な状況を参照できるなど、極めて柔軟な設定が可能です。セットアップ、優先順位、リソース配分、納期、複雑なオペレーションなどの決定基準を、RTDルールに組み込むことができます。メモリ常駐のルールは効率的に構造化されているので、非常に複雑な工程でも最適な経路を決定し、迅速な製品移動を実現できます。

継続的な改善を図るルールの実装

RTDを使用することにより、ユーザは重要な知的財産を生産ディスパッチ・ルールに組み込み、継続的な改善を図ることができます。複雑な生産ラインのスケジューリング問題も、離散事象シミュレーションを使用してルールのテストと検証を行うことで解決できます。新しいルールのRTDの柔軟なルール・ベースの設定環境を使用して簡単に行うことができます。RTDの一貫したルール開発プラクティスは、ユーザがルールを継続的に改善し、高いパフォーマンスと拡張性を実現できるよう支援します。

生産ラインの最適化ソリューション

生産現場では、予期しない在庫、要員、生産上の問題など、頻繁に発生する想定外の事象により、スケジューリングされたプランを無効にしてしまうことがあります。一般的なスケジューリング・ツールでは、オペレータや生産部門の管理者が変更の発生時にすばやく対応することはできません。RTDは、ユーザ定義のビジネス・ルールと生産基準によって、複雑な製造スケジューRTDのパワフルな最適化スケジューラは、この問題を解決することで、ユーザがサイクルタイムおよびサイクルタイム変動を最大45%削減し、最大15%のスループット向上を達成できるよう支援します。1台の中央サーバーだけで追加のディスパッチャをサポートし、ディスパッチング能力の拡大ニーズを満たすことができます。

データ・インテグレーションとストレージ

RTDは、生産、搬送管理、および品質アプリケーションなどとインテグレーションすることができます。
RTDは、複数のデータベース・ソースから必要な情報をインターセプト技術を用いて高速でテンポラル(時系列的)なレポジトリにリアルタイムにコピーします。テンポラルなレポジトリ・データベースは、製造上の問題発生を予防するための分析を行うために履歴データへすばやくアクセスできる機能を提供します。このデータベースは、ディスパッチングの一環として、生産のレポーティング、装置稼働率の管理、生産ラインの作業指示を行う際に共有の工場イメージとして使用されます。

MESインテグレーション

RTDは、FACTORYworks3RMESと併用することで、製造実行を強化するパワフルなソリューションをオペレータに提供します。また、オプションのRTDインターフェイス開発キット(IDK)を使用すれば、ユーザがカスタム・アダプタを設計・開発し、他の製造実行システムからのデータを統合することができます。統合システムからのディスパッチ結果情報は、MES内の生産計画画面に表示されます。

Real-Time Dispatcherスイートは、次の主要モジュールで構成されています。
  • RTD - リアルタイムのディスパッチングを実現します。
  • APF Reporter - レポート機能を提供します。
  • Activity Manager for Reporting - 高度なレポート・スケジューリング機能を提供します。
RTDには、次のコンポーネントが含まれています。
  • Dispatcher Preview - ルールをテストするためにMESディスパッチ画面をエミュレートします。
  • Dispatcher - ルールの実行を割り当て、ディスパッチ・リストを表示します。
  • APF Repository - テンポラル・データへのアクセスを可能にするデータ・ストレージ・エンジンです。
  • アプリケーション・アダプタ - 市販のデータ・アダプタです。
MESインテグレーション

RTDでは、アイコンのドラッグアンドドロップで操作するフォーマッタを使用して、
ディスパッチング・ルールを容易に実装できます。

RTDは150以上の拠点に導入され、24時間365日体制の製造現場管理に使用されています。この「リアルタイム」なディスパッチング・アプリケーションを使用しているお客様は、最大15%のスループット向上を達成しています。

特長
  • 生産計画の更新にリアルタイムに対応
  • 「納期回答」の遵守能力を最大化
  • ボトルネックの軽減
  • 全体的なサイクルタイムの短縮
  • サイクルタイム変動の低減
  • 生産スループットの向上
  • 変化する状況で一貫したディスパッチングを実現